リーダーのコミュニケーション方法
メッセージを発する方法の一つ一つをメディアである、と捉えるとより良いかもしれません。
メディアにはユーザー特性があります、それを利用するユーザーの属性や性格も異なります。
Facebookとインスタと、新聞を読む人と、テレビを見る人は重なる部分こそあれ、そもそもの属性が違っています。
これは所属するチームのメンバーにも同じことが言えると思います。
そして、このメッセージを伝えることに関して、キーワードは「再現性とライブ感」「マスメッセージとターゲットメッセージ」のバランスだと私は考えます。
デメリットもあります。
一旦、耳を塞がれたりすると、その後どんだけ伝えてもそもそも耳に入っていかない。
しかも、受け手のその時のコンディションによってかなり浸透度が異なる、という点。
再現性、これはしっかり理解させたい場合や毎年新入社員や新任マネジメントが増えるような場合、を想定してます。
手段としては、ブログなどストック型の手法。
定期的に見返したりすることでより浸透度も増すし、同じ言葉でも受け手の立場や状況の変化によって刺さるポイントが変わってくることも多いので、ストック型の情報発信はそうしたケースで有効です。
また、発信する側にもメリットがあります。
プレゼンや直接コミュニケーションの際は、若干言ってることが矛盾してたり、前後のつながりが曖昧だったとしても、言語外コミュニケーション(いわゆる勢い、というやつですね)でそれを補うこともできる(場合がある)のですが、ブログはそうは行きません。
論理が破綻していると、書いている自分がそれに気づいてしまうからです。
(まぁ、論文でもあるまいし、私もそこまで厳密にやってませんが 苦笑)
何より、言葉を推敲しながら端的にまとめるトレーニングができるというのが私はメリットだと思っています。
結局はブログもプレゼンも訓練ですよね。
「ブログマネジメント」という言葉をCAの藤田社長が書いていて、当時、わたし的にはとても感銘を受けました。2009年の記事です。
これはなにもCAがアメブロというサービスを展開していたからではありません。
もちろん、世に出しているサービスを自社の、しかも最高責任者が一番使い倒している、というのはさすがという他にないのですが。
マネジメントあるあるとして、「上司の考えていることがわからない」はぶっちぎりの1位だと思うのですが、その「分からない=伝わっていない」課題に対して、どれだけの事を対策として打っているのか?というと自分含め、マネジメント側にも反省点は多いように思います。
最近では生産性を高めることを企業活動の目的に据えることが多くなり、結果的に「非生産的な」会議やコミュニケーションが削られる傾向にあると思います。
(もちろん会議自体をブラッシュアップすれば良いので、そこはシッカリと考え直さないといけません。「非生産的な」「なんとなくの定例会議」みたいなのは愚の骨頂だと思っています。)
また、働き方の多様化やシフト制などにより、TOPのメッセージを同時に(空気感も含めて)伝えることも難しくなっているように思います。
そういう背景の中でどうやったら少しでも私自身のことや組織のことを知ってもらうことができるかな、と考えた時に取った行動が私の中ではブログやメールで伝えることでした。
(もちろん、私は飲みニケーションも多いし、個別面談もします、ランチも一緒に食べに行きますが)
長くなったのでそろそろまとめようと思いますが、私はリーダー側としてはできる限り多くのオプションを持っておくべきだと思います。
働き方や、個性が多様化しているように、マネジメントの仕方にも多様化やその人らしさがあって良いと思います。
例えば、プレゼンはそれほど上手くないけど、文章書かせたら一級品の人もいるでしょう。
それはそれで個性です。
リーダーの役割は「成果を出すこと、出させること」であるならば、その目的を達成するのであれば、手段はどうであっても良いのです。
歴史や生き字引から学ぶことも大事ですが、型にとらわれず、試行錯誤しながら、最も自分らしいやり方を模索していければ、それでいいと思うのです。
だって、もうすでに前例と過去の栄光が通じない世の中で私たちは勝負しているわけですから。
「常に答えを探し続ける覚悟」と「弛まぬチャレンジ精神」でしか混沌とした未知の世界は切り開かれないでしょう。
2018/04/25 更新
2017/02/22 公開
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