「伝える」のか?「自然と伝わる」を創るのか??
「コアコンピタンス」とは?
ウィキペディアによると、
ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す。
(ウィキペディア)
とあります。
コアコンピタンスは「自社が競合他社と比べて、選ばれる理由」と言い換えることができます。
今日はそんなお話です。
プロジェクトタネの強みはなんですか?
私(高平)の強みはなんですか?
と聞かれたら、私は迷わずこの言葉を上げると思います。
「伝える力(相手に伝わる力)」
コミュニケーション力
総じて言えばそうかも知れません。なんだ、そんなもんか、と思われても構いません。
少し分解してみます。
「伝える」ためのプロセスはこうだと考えます。
1:事象を的確に捉える。(Factの整理)
2:Factに対して仮説を立てる。
3:仮説に対する企画を立てる。
4:説明する相手の特長を把握する。
(どんな説明の仕方だとよりわかりやすいのか?相手の思考の癖は?立場は?リテラシーは?など)
5:その説明内容について的確な表現方法を考え、選択する。わかりやすい例示を行う。
つまり、「言葉を選ぶ」作業を行います。
6:資料などの可視化できるものを用意する。
(プレゼンがライブ配信ならば、資料は録画放映みたいなもん。要は、プレゼンを聞いていなかった上席などを資料で納得させる)
このプロセスを見て見るだけでも、かなりの複合的な要素と含まれているのではないかと思います。
「伝えること」というのはそれ以前の準備期間も含めると、なかなかの工数がかかっていると思うのです。
今日、社内でのスタッフとのやり取りでこんな事がありましたので、備忘までに記載しておきたいと思います。
私「●●の箇所、ユーザーにわかりやすいように▲▲と表記して欲しんだけど。」
ス「■■と対応しておいたから、大丈夫ですよ。同じことだし。」
私「いや、▲▲と■■は理論的には一緒なんだけど、■■はパット見でわかりにくいんだよ。私もあなたも■■でも理解できるけど、実際にこれを運用することになる人は全くの素人である可能性もあるわけで、▲▲くらいわかり易くないと、ダメだよ。マニュアルなんかなくても使いこなせるようにしないと、定着しないよ!」
ス「・・・」
どういうことかと言うと、直感的にわかりやすい操作性が叶うのか?
ということです。
「マニュアルを作れば良いじゃないですか」という考え方も一理あります。
でも「マニュアルなしでも運用できたらもっと良いはず」ですよね?
マニュアルを読む→実行する→なんかわからん→やっぱり制作側に質問する→回答して理解して頂く。場合によってはなかなか理解できず→結局わからないから「やっといてくれませんか?」となる。
これって、誰も得してないですよね?
ユーザーは当初はやる気があったのに「なんか難しい」「やっぱ私じゃできないのかな?」なんて思ったら、もう二度と使ってくれません。(使おうとしてくれもしません)
制作側にしても、結局、作業を巻き取るから、余計に対応コストが掛かり、生産性も上がりません。
この場合、前述の「伝えるプロセス」の3以降、もしかすると1からずれている可能性があります。
まぁ、こうした使い手(ユーザー)ファーストのものづくりの考え方が、ユニバーサルデザインなどの存在なのかもしれませんが、とかくwebサイトやwebサービスについても同じことが言えると思います。
「マニュアルを整える」ことよりも「そもそも質問が出ないくらいに整える」ということが大事で、伝える力も、改めて伝える場を設けていないとしても、自然に伝わっている情報設計にするとか、自然に浸透している、と言う状態をいかにして作っていくか、が自社にとっての強みになるのではないか、と改めて思った次第です。
0コメント